よくある質問

手術について

Q 手術は誰が行うのですか?
A 顔面顎矯正外科の創始者Obwegeser教授(スイス、チューリッヒ大学医学部) の直弟子、鶴木隆(医師、歯科医師、口腔外科専門医・指導医)が 責任を持って手術を監督します。
鶴木隆の考え・手術法を継承した経験豊富な口腔外科指導医・専門医・認定医が手術チームを構成しています。顎変形症治療の専門チームで手術を行います。
Q 全身麻酔は誰が行うのですか?
A 日本麻酔科学会の指導医・麻酔標榜医が麻酔を担当いたします。
Q 本手術は出血量が多い傾向と聞きましたが?
A その通りです。骨切り手術は軟組織の手術に比べ出血量は多くなる傾向にあります。このため2つの対策をとっており安全です。
1. 手術時間は2時間から3時間。但し、緻密、丁寧、確実です。必要により(※)低血圧麻酔を施行し、出血量の軽減に努めております。
※薬を用いて最高血圧を80mmHg以下に保つと出血量を低減することが可能です。
2. 必要により自己血輸血を施行し、同種血(他人の血)輸血は最近の20年間全く行っておりません。(自分自身の血液の輸血ですから感染症、免疫反応がないため極めて安全といえます。)
Q 手術の痛みはどの程度でしょうか?
A 全身麻酔で手術をしますので、手術中痛みはありません。術後の痛みは個人差がありますが、親知らずの抜歯後と同じ程度といわれています。
Q 入院期間はどのくらいですか? 手術時間は?
A 入院期間は上下顎骨切り術で5日間と短期間です。(土) 入院、(日) 手術,(水)退院です。なぜ短いかといえば、手術時間は他の施設よりも短く、麻酔時間も短く、出血量はおおよそ50~400cc程度です。さらに自己血輸血で、術後貧血もほとんど無いため、患者さんは手術翌日より動くことが可能で口から食べられます。点滴、注射は最小限にとどめます。このため、回復と治癒は驚くほど良好で、 退院後腫れは残りますが、早期に通学、通勤可能となります。(手術後10日間は、安静をお勧めしております。)

術後について

Q 顔面顎矯正手術の後、話すことはできますか? 知覚の低下はありますか?
A

鶴木クリニックの手術では、顎間固定(上下の歯を針金で固定し、口を閉めること)は98% の症例で行いません。顎間固定が必要でない理由としては、日本ストライカー社のチタン製スクリュー・プレートネジ骨接合を行うことにより骨の接合が強力であるからです。従って、話すことが不自由ということもありません。入院中は軟食を摂ることができ退院後はハンバーグなどの外食を摂ることもできます。 しかし2%程度の人は顎間固定する可能性あることを覚悟して入院してください。

 下口唇と口蓋部の知覚は術後、障害されることがありますが、おおよそ95%以上の人が、術後1年以内でほぼ正常知覚に復します。 しかし、手術をする以上、神経・血管の損傷のリスクはありますので、術後の知覚異常は合併症として存在することを理解してください。

Q 術後の『後戻り』について説明してください。
A

手術で顎の位置を移動させると、術後、元の状態に戻ろうとする傾向があります。これを『後戻り』と言います。 

* 手術後に良い咬み合せになるよう術前矯正を行っておけば、後戻 りはほとんど阻止可能と考えます。 

* 症例数が多い鶴木クリニックは経験を生かし、後戻り、合併症、後遺症のリスクを極めて低くコントロールしております。

* 患者様自身の自覚が大切です。手術後は顔と咬み合せを自分自身で調べる習慣を もち、何か変化があれば電話連絡して頂くようお伝えしておりま す。この治療に患者様自身の自覚の有無が治療の結果に反映いたします。

要約すると、鶴木クリニックの技術と患者さん自身の自覚により治療後戻りは極めて少なくコントロール可能であると理解してください。

Q 術後、通院はどうなっていますか?
A 通院回数は最少で、術後10日目(抜糸)、6週間(開口練習)、3ヶ月、6ヶ月、 12ヶ月、2年、3年、5年目の通院です。 ネジ除去手術は術後4‐12ヶ月の間に短期入院、全身麻酔で行います。 顔に傷は、ほとんど残りません。
Q 術後訓練は?
A 術後6週間から開口訓練を行います。この頃から硬い食事が可能になるなど、ほぼ普通の生活に戻る事ができます。その他、希望がありましたらSmile Exercise、姿勢、呼吸の訓練を行っております。
Q 術前後に大切なことは?
A 生活習慣として正しいブラッシングを身につけて頂き、手術後に虫歯や歯周病が発生しないように気を付けましょう。 顔面顎矯正術後、患者様の要望があれば、一般歯科(保存・補綴)、審美歯科、美容外科、インプラントの治療も行っています。 お気軽にご相談してください。

治療費について・その他

Q 治療費はいくらくらいですか?
A

顎変形症の治療は、矯正 入院手術に健康保険が適用されます。 一般的な自己負担額(3割)は術前後の矯正歯科治療が24~30万、入院手術(食事、室料、雑費その他除く)が1回目約31万円、2回目(抜釘その他)8~11万円かかります。 また、医療費控除や高額医療助成金制度が利用できます。

美容目的の骨切り手術は自由診療のため150~300万円、手術を伴わない矯正治療も健康保険適用外となりますので70~120万円程度になります。

治療のリスク

1.全身麻酔に伴う副作用、合併症の可能性があります。

2.手術に伴い口唇や口蓋の知覚の異常(麻痺・鈍麻・神経障害性疼痛)が起こる可能性があります。

Q 地方からでも、治療を受けられますか?
A はい、できます。 1回、当クリニックを受診されれば、診断とどのような治療が必要かを判断していねいに説明いたします。 手術前矯正は患者さんが通院可能な経験豊富な矯正専門医を紹介します。 手術は鶴木クリニックで担当させて頂きます。
Q 現在、手術前矯正治療中ですが、手術は鶴木クリニックで受ける事はできますか?
A はい、できます。 担当の矯正歯科の先生と連絡をとり協力して入院手術を行います。 術前矯正は術後矯正と同様、元の矯正歯科の先生にお願いできます。 とにかく一度相談連絡してください。